Pieris brassicae(ピエリス ブラシカエ)大紋白蝶 Large Cabbage White

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       春型
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                            終齢幼虫
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【特徴】
文字通り大きなモンシロチョウで,飛翔中にすぐ認識できる。雄の翅表は純白でとても美しい。1995年にロシアから飛来したとされ,現在では北海道全土に広がっており,東北の一部(青森,岩手)にも侵入した。侵入当時はキャベツ,ブロッコリーなどの栽培種が主な食草であったが,近年では野生のコンロンソウなどのアブラナ科も食する。モンシロチョウより農薬に弱いとされ,2015年頃より数が少なくなってきた。
【分布】
北海道全域と東北の青森,岩手に分布している。
【食草】
キャベツ,ブロッコリーなどの栽培種を食し,在来の野生種のアブラナ科は食さないとされるが,近年はコンロンソウ,イヌガラシなどにも産卵が見られる。
【生態】
モンシロチョウと異なり,卵は1個ずつではなく,20~30個の卵塊として産卵される。若齢幼虫のうちは,集団で生活し,大きくなると分散する。年に4化すると言われる。最近は寄生率が高くなり,寄生された幼虫は,腹からハチの幼虫が出て繭を作っても,痩せた体でその繭を守る仕草をするという。
【近似種との区別点】
近似種はいない。
【雌雄の違い】
雌雄とも前翅先端には黒斑があるが,雌では前翅中央に2つの大きな黒点がある。
【特記事項】